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<福島第1>凍土遮水壁 厚さ2〜3mに

凍土壁の状態を確認する関係者=21日(代表撮影)

 経済産業省と東京電力は21日、福島第1原発で発生する汚染水を減らす「凍土遮水壁」の造成状況を報道関係者に公開した。厚さ2〜3メートルの氷の壁ができており、凍結自体は進んでいる状況がうかがえた。
 東電は公開に向けて、4号機南側の地表に敷いた断熱材を剥がし、凍結管横の地盤を1.2メートル掘り下げた。地表面で凍結管を中心に幅1メートルの地盤、地下1.2メートルで幅1.5メートルの地盤がそれぞれ凍っていることが確認された。
 壁の表面には霜が付き、埋め込んだ温度計は凍結管脇でマイナス10度、80センチ離れた地中で同5度以下にあることを示していた。
 凍土遮水壁は1〜4号機の周囲1.5キロに長さ30メートルの凍結管を1500本打ち込み、冷却材を循環。汚染水発生の原因となる地下水流入を抑制する。
 3月に凍結を開始。海側690メートルの凍結は完了し、山側は860メートルのうち32メートルを部分的に残し凍結を進めている。壁の内外で水位差が生じており、東電は遮水効果が出ているとみているが、具体的な抑制の成果は示されていない。
 資源エネルギー庁の木野正登汚染水対策官は「来月中にも抑制効果を数値的に示し、未凍結箇所の凍結を進めたい」と話した。
 高木陽介経産副大臣も現場を視察した。


2016年11月22日火曜日


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