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<福島沖地震>福島第2の燃料プール冷却止まる

 東京電力によると、22日午前6時10分ごろ、福島第2原発3号機(福島県富岡町、楢葉町)で、使用済み核燃料プールの冷却水を循環させる系統が自動停止した。安全を確認した上で午前7時47分に冷却を再開させた。プールには核燃料2544体が保管されているが、水は十分冷却されており、水漏れや放射性物質の漏えいはないとしている。
 東電によると、福島第1原発(同県大熊町、双葉町)では午前6時38分に、第2原発では31分にそれぞれ1メートルの津波を確認。いずれも人や設備の被害は確認されていない。
 燃料は使用後も熱を出し続けるため、プールの水の中に沈めて冷やし続ける必要がある。プール冷却水の水源となっているタンクの水面が地震で揺れたことで、水位低下の警報が鳴り、水を循環させるポンプが自動停止したとみられる。
 増田尚宏・東電福島第1廃炉推進カンパニー最高責任者は東京の東電本社で記者会見し「ご心配をお掛けし申し訳ない」と陳謝した。菅義偉官房長官は記者会見で「安全最優先で政府としてしっかり対応していく」と述べた。
 第2原発3号機のプールは、冷却が止まると1時間当たり0.2度程度、水温が上昇する。停止時の水温は29.3度で、約1時間半の冷却停止で29.5度まで上昇した。運転管理上の制限値である65度に達するまでは約7日間の余裕があったという。
 第2原発敷地北側で放射性物質を含んだほこりを計測するダストモニター1台が一時停止したが、周辺環境への影響は確認されていない。第2原発の4基は2011年3月の東日本大震災以降、停止中。
 一方、第1原発では、建屋地下にたまった汚染水の移送作業を念のため停止。22日朝から2、3号機原子炉建屋の除染作業などを行っていたが、地震を受けて中断した。
 原子力規制委員会は地震発生後、内閣府との「原子力事故合同警戒本部」を立ち上げ、情報収集に当たった。


2016年11月22日火曜日


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