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<福島沖地震>M7.4 阪神や熊本上回る

JR仙石線多賀城駅近くの砂押川では津波とみられる波の逆流が確認された=22日午前9時15分ごろ、多賀城市八幡3丁目

 22日午前5時59分ごろ、福島、茨城、栃木の3県で震度5弱の地震があった。仙台市の仙台港で140センチ、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で100センチ、相馬市で90センチ、石巻市鮎川と岩手県の久慈港で80センチの津波を観測した。福島第2原発(福島県富岡町、楢葉町)では3号機の使用済み核燃料プールの冷却設備が一時停止した。

 気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約25キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7.4と推定され、東日本大震災の余震とみられる。マグニチュードの規模はM7.3の阪神大震災や熊本地震を上回った。
 気象庁は福島、宮城両県に津波警報、青森、岩手、茨城、千葉の各県に津波注意報を出し、午後1時前に全て解除した。140センチの津波観測は東日本大震災以降で最大。東北で津波が観測されたのは、チリ中部沿岸で起きた地震を受けて発生した2015年9月18日以来となる。
 多賀城市の砂押川では、津波とみられる波の遡上(そじょう)が確認された。砂押川沿いにある小野屋ホテルには近隣の住民が避難。ホテルフロントの斉藤順明さん(52)は「他の従業員が、津波が川をさかのぼるのを見たと言っていた」と話した。
 総務省消防庁によると、宮城、福島、千葉の3県と東京都内で計12人がけがをした。青森、岩手、宮城、福島の各県では、沿岸部の一部自治体の住民らに避難指示が出され、公民館などに避難した。各教委によると、宮城、福島の両県で計250校以上の小中高校などが臨時休校した。
 仙台管区気象台によると、地震は東日本大震災の余震域で起きた。陸側のプレート(岩板)の内部で発生し、引っ張られる力によってずれる「正断層型」とみられる。川上徹人地震情報官は「今後1週間は、最大で震度5弱程度の余震に注意してほしい」と呼び掛けた。
 政府は22日午前、首相官邸内の危機管理センターに官邸対策室を設置。電力各社によると、福島第1原発に新たな異常は見つかっていない。宮城県の女川原発も異常は確認されていない。JR各社によると、東北、上越、山形、北陸、東海道の各新幹線は一時運転を見合わせた。


2016年11月22日火曜日


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