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<トランスアジア解散>観光客減少を懸念

仙台と台北を結ぶトランスアジア航空の定期便第1便=10月6日、仙台空港

 台湾のトランスアジア(復興)航空が経営悪化を理由に会社解散を発表した22日、東北で唯一、同社便が運航する仙台空港や宮城県内の観光関係者は驚きを持って受け止めた。突然の運航停止により、台湾人観光客の来訪減少を懸念する声も上がった。
 復興航空の仙台−台北(桃園国際空港)線は10月6日に週2便で就航。他の台湾航空2社と合わせて毎日運航が実現したが、復興航空の実績は14往復28便に終わった。
 村井嘉浩知事のトップセールスなどで誘致にこぎ着けた宮城県は「短期間に終わり残念だ。他社は好調なので、訪日客が大きく減ることはないと考える。毎日運行の再開を目指して働き掛けを続ける」(空港臨空地域課)と語る。
 仙台空港にとって7月の完全民営化後、最初の新規就航が突然頓挫した結果に。仙台国際空港(名取市)は「残念な事態だ。今後も海外客の増加へ路線拡充に努める」と話した。
 旅行業界は予約客を他社便に振り替えるなどの対応に追われた。JTB東北では団体や個人など約100人に影響。関口和彦CSR推進室長は「台湾人気を支える『足』の選択肢が減り、少なからず水を差しかねない」と困惑する。
 近畿日本ツーリスト東北の野崎佳政社長は復興航空のチャーター便消滅による東北観光への影響を懸念。今後について「新規に格安航空会社(LCC)を呼ぶより、価格帯が同水準で経営基盤が安定している既存の航空会社を増便させる方が健全だろう」と述べた。


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2016年11月23日水曜日


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