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<トランスアジア解散>仙台など全便運航停止

仙台と台北を結ぶトランスアジア航空の定期便第1便=10月6日、仙台空港

 【台北共同】台湾の中堅航空会社で、日本と結ぶ路線も展開しているトランスアジア(復興)航空は22日、臨時取締役会を開き、経営悪化を受けて会社の解散を決めたと発表した。22日以降、日本への路線を含め全便で運航を取りやめた。資金繰りが困難になっており、事実上の経営破綻となった。
 記者会見した林明昇会長は、2014年と15年に相次いで起こした墜落事故が響いて収益が悪化し「最大限の努力をしたが業績が事故前の水準に回復せず、財務状況が悪化した」と説明。来年1月に開く予定の株主総会で、正式に解散する。
 日本への路線が別の航空会社に引き継がれるかどうかは未定で「今後、交通部(交通省)が判断する」(幹部)という。
 林会長は、突然の決定で顧客に迷惑を掛けたと謝罪。22日の全便運休を21日に発表したため、中国や日本に旅行したまま復路の便がなくなった顧客もいるという。特別対応チームを設けて代替便確保や航空券代金の返済、台湾政府との協議などに対応する。
 復興航空は14年までは黒字経営だったが、15年に赤字へ転落した。台湾メディアによると、同社幹部は、29日に満期を迎える社債が資金不足のため償還できない見通しだと説明した。
 復興航空は1951年に台湾で初めての民間航空会社として設立された。エアバスの小型機A320シリーズなどを使い、日本路線としては札幌(新千歳)、いずれも北海道にある旭川と函館、仙台、成田、関西の各空港と台北を結ぶ路線を運航してきた。今年12月から福岡−台北便が就航予定だった。
 日本の国土交通省は、復興航空の運航停止を受けて、同社の日本支社や関係する旅行会社などに、運賃の返還や他社便への振り替えといった利用者対応に「万全を期すよう指示した」(石井啓一国交相)という。


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2016年11月23日水曜日


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