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<福島沖地震>津波の痕跡 生々しく

東松島市の大浜漁港。漁船が転覆するなど、津波の爪痕が残されていた=22日午前11時10分ごろ

 転覆した船が港に漂う。リアス海岸の水面(みなも)が不気味に濁る。上空から見た宮城県沿岸には、津波の威力を示す生々しい痕跡がはっきりとあった。
 午前11時すぎ、外海に南面する東松島市宮戸の大浜漁港。係留されていた小型の漁船2隻が船底を上にして浮いていた。岸壁では1隻の船が横向きになっている。岸壁の鉄柱に船体が食い込む。いったん陸に打ち上げられた船が引き波でぶつかったようにも見える。
 係留中の船や転覆した船の様子を見ながら岸壁を歩き回る人がいた。漁業者だろうか。宮戸地区では入り組んだ海岸線の奥にある潜ケ浦(かつぎがうら)でも4隻の漁船が転覆しているのを確認した。
 石巻市の牡鹿半島へ向かった。桃浦や鮎川など東日本大震災で大きな被害を受けた漁港付近で、海底の砂が雲のように巻き上がっていた。濁りが養殖棚を覆う。復興の途にある漁業への影響が心配だ。(報道部・武田俊郎)


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2016年11月23日水曜日


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