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<福島沖地震>「また避難か」県民に緊張

使用済み燃料プールの冷却水を循環させるポンプが自動停止した福島第2原発=22日午前8時55分ごろ

 島県沖を震源とする22日早朝の地震で、東京電力福島第2原発(福島県富岡町、楢葉町)3号機の使用済み燃料の冷却水循環ポンプが一時止まった。原子炉の冷却機能が失われた第1原発事故を想起させる事態に、県民に緊張が走った。
 楢葉町に隣接する広野町の無職古市強さん(74)は、必死に雪道を避難した5年8カ月前の記憶が一瞬、頭をよぎった。「持病があるし、避難生活はもうたくさん」
 原発事故後、第2原発は冷温停止状態が続くが、古市さんは「一刻も早く廃炉にし、核燃料を持って行ってもらわないと安心できない」と訴えた。
 いわき市久之浜町の主婦(64)は東日本大震災の津波で失った自宅を再建したばかり。「また避難しなくてはならないかと思いぞっとした。冷却が再開したと聞いてほっとした」と胸をなで下ろした。
 原発事故では、自治体への連絡通報遅れが問題となった。東電が今回、冷却停止を関係自治体にファクスで知らせたのは55分後の午前7時5分すぎ。福島広報部は「水温の上昇率などの情報を集めてから発信した」と説明する。
 県危機管理部の樵(きこり)隆男部長は「『停止』と聞いたときにはぎょっとした。ただ、燃料プール自体に問題がなければ、直ちに緊急事態に発展するという認識はなかった」とした上で、「東電は機器の異常などが本当になかったか詳しく調べてほしい」と注文した。


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2016年11月23日水曜日


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