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<福島沖地震>海底で起きた活断層型

 22日にあった福島県沖を震源とするマグニチュード(M)7.4の地震について専門家は「海底で起きた活断層型地震」と分析した。津波を発生させやすいタイプの地震で、太平洋沿岸の広い範囲に影響が及んだ。

 気象庁は、地震は陸側のプレート(岩板)内部で発生し、引っ張られる力によってずれる「正断層型」と解析。沈み込んだ陸側プレートが跳ね上がった逆断層型の東日本大震災震災とは逆の動きだが、余震の一つとみられる。
 東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授(地震地質学)は、同じ活断層型地震の「熊本地震が水深200メートルで起きたようなもの」と例えた。規模から推定すると、プレートが約40〜50キロにわたって3メートルほど縦にずれたと分析する。
 22日の地震は震源が沿岸に近く、深さも約25キロと比較的浅かったため、最大震度5弱という揺れの割には、仙台港で140センチを観測するなど大きな津波が押し寄せた。
 東北大災害科学国際研究所の安倍祥(よし)助手(津波工学)によると、断層が北西方向と南東方向に引っ張られてずれたため、震源に近い福島県沿岸より、北西方向にやや離れた仙台港で津波が大きくなったとみられる。南東方向から寄せる波が膨らみやすい仙台湾の地形も影響した。
 震災後、東北の太平洋側では余震とみられる地震と津波が、断続的に発生している(表)。2004年のスマトラ沖地震では、本震から7年以上たった後にM8.6の地震が起きた。
 安倍助手は「震災の余震とそれに伴う津波は、今後も続くだろう。震災発生から5年8カ月は、地球の時間軸では小さなスケール。警戒を怠ってはいけない」と注意を呼び掛けた。


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2016年11月23日水曜日


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