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<災害公営住宅>目安箱 問題解決に一役

「みんなの声」に投書が入っているかを確かめる大場さん

 東日本大震災の被災者が暮らす仙台市若林区の若林西災害公営住宅で、入居者が自由に投書できる「目安箱」が置かれ、団地内の問題解決に一役買っている。寄せられた苦情を受けて町内会が市に改善を要望し、実現したケースもある。

 「みんなの声」と名付けられた目安箱は同住宅の町内会「若林西せせらぎ会」が昨年5月、全3棟の各1階エレベーター乗り場近くに設置した。毎月1〜5件程度の投書があるという。
 投書は「子どもの遊び声がうるさい」「上の部屋の音がうるさい」「自転車がいたずらされている」など身近な生活に関わる内容。月1回のペースで回収し、町内会の役員会で対応を話し合う。入居者が情報を共有できるよう、結果を回覧板で伝えている。
 152戸の同住宅には市内のほか、石巻市や気仙沼市、福島県などからの被災者が移り住んでいる。町内会長の大場留理子さん(60)は「いろいろな考えの人がいると知らせることが大事。共同住宅の同じ屋根の下で暮らす者同士、みんなで折り合いを付けていかないといけない」と話す。
 投書が問題解決につながった例もある。昨年5月、同住宅敷地内で手付かずの菜園から土ぼこりが舞い上がり、ベランダにたまるという投書があった。それ以前から苦情が寄せられ、町内会が仙台市などに対応を求めていた。
 投書を踏まえ、町内会が改めて市に強く要望した結果、ブルーシートで応急処置をした後、約3カ月後に芝生を植えてもらい、解決した。
 大場さんは「さまざまな問題が出てくるが、安全で安心して暮らせる町内会を目指し、『みんなの声』を活用していきたい」と力を込める。


2016年11月25日金曜日


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