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<山形知事選>吉村知事 公務で選挙活動?

県土地改良区の幹部らと意見交換する吉村知事(左)=10月27日、山形県庁

 任期満了に伴う山形県知事選(来年1月5日告示、22日投開票)を前に、3選目指して立候補を表明している現職の吉村美栄子知事(65)が公務の一環として、自身を推薦してくれた農林団体との意見交換会を重ねている。吉村知事は現場の声を聞くためと、趣旨を説明する。だが、選挙が近くなった今秋になって急きょ開催が決まった経緯もあり、独自候補擁立を模索する自民党からは「公務と選挙活動を混同している」との声も出ている。
 吉村知事は10月27日に県土地改良区、今月4日に県森林組合との意見交換会を、ともに就任以来初めて開いた。
 酒田、鶴岡両市が会場となった今年9月の全国豊かな海づくり大会の準備の一環として、昨年開催した県漁業協同組合(県漁協)を中心とした漁業関係者との意見交換会も、引き続き開催した。
 これまで吉村知事は各種団体を横断的に集める形で懇談の場を持ってきたが、個別の団体に絞る形での意見交換会は開いていない。
 土地改良区との意見交換会は県庁で開かれ、県内11の土地改良区の理事長が出席した。出席者一人一人から意見や要望を聞いた後、知事や関係部署の担当者が一つ一つ丁寧に回答。今月22日に三川町で開いた漁業関係者との会合では、吉村知事と出席者との記念撮影もあった。
 農林水産部の担当課によると、意見交換会開催の指示があったのは3団体が推薦を決めた後の10月上旬。担当者は「年度内に見直しが迫っている農林水産振興計画に現場の意見を反映させるため、知事の強い意向で開催した」と説明する。
 吉村知事は、一連の意見交換会開催の目的について「来年度予算を決める前にいろいろな意見を聞きたかった」と説明。次期知事選を意識した開催ではないかとの質問には「そういうふうに見てほしくない。業界を広げて意見を聞くことは大切だ」と強調する。
 知事選が迫る中でのこうした動きや発言に、自民党県議は「利益誘導と取られかねない行動。公務というより選挙運動ではないか」と批判する。
 自民党県連の金沢忠一幹事長は「公務と政務の区別の判断は難しいが、選挙前の微妙な時期だけに県民に疑いを持たれないような行動をしてほしい」と苦言を呈している。


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2016年11月25日金曜日


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