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<震災遺構>気仙沼の津波被災旧校舎 公開へ

南校舎(右)を除いて間もなく解体される気仙沼向洋高の旧校舎

 東日本大震災の津波被害を伝える「震災遺構」となる気仙沼向洋高の旧校舎(宮城県気仙沼市)で12月3日、初となる一般向け見学会がある。気仙沼市は国の復興交付金を活用して南校舎を保存する一方、他の校舎は来年1月にも解体が始まる見通し。被災当時のままの姿を見学できる最後の機会になりそうだ。
 波路上漁港近くにある同校は震災時、生徒らが避難して犠牲者は出なかったが、津波は校舎最上階の4階まで到達した。市は昨年5月、津波で運ばれた乗用車が3階に残る南校舎を遺構として保存すると決めた。
 他の校舎は、県教委が12月の入札で解体業者を決めれば「来年1月には取り壊しに着手する」(施設整備課)という。震災当日、教諭らが一晩を過ごした北校舎や、津波によって車数台が折り重なった渡り廊下など生々しい被災現場は間もなく失われる。
 見学会は、三陸ジオパーク気仙沼推進協議会が「特別版ジオ探検」として企画した。南校舎だけでなく、北校舎や武道場、渡り廊下も見てもらう予定だ。
 協議会事務局の市観光課は「校舎内は5年前のままの状態で時が止まっている。記憶が薄れる中、改めて津波の恐ろしさを感じてほしい」と話す。
 見学会は午前9時、10時、11時の3班に分かれて実施する。事前申し込みが必要で定員は先着60人、無料。参加者は底が厚い靴と軍手を各自用意する。
 連絡先は協議会事務局0226(22)3438。


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2016年11月28日月曜日


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