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<ほっとタイム>亡き友の志忘れない

コウヤマキを見上げるOB

◎コウヤマキに集う

 宮城県柴田町の仙台大正門近くに立つ木の下に、11月初旬、OB4人が集まった。32年前、在学中に21歳で亡くなった松影誠二さんの志を忘れまいと植えたコウヤマキは、向上心にあふれていた姿と同じく、真っすぐに伸びて枝葉を広げている。
 「残された私たちをずっと見守り、つないでくれている」。大崎市の団体職員三村英人さん(53)は、思いを込めて見上げた。
 体育教師となって陸上競技を指導する夢に燃えていた松影さんは、急性骨髄性白血病を発症し、1年もたたない1984年12月6日に息を引き取った。51人もの仲間が何度も献血し、最期まで闘病生活を支えた。
 亡くなる前夜、父親が声を振り絞った。「まさしく皆さんは、誠二と血を分けた兄弟です」。同期の有志は毎年、命日に集まって思い出を語り合っている。
 三十三回忌を前に、三村さんらは文集づくりを進めている。「日本一の親孝行がしたい」。兄弟たちは愛媛県宇和島市を訪ね、両親と墓前にささげる。
(夕刊編集部・橋本智子)


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2016年11月28日月曜日


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