宮城のニュース

<エコラの日々>古毛糸の膝掛け

絵・木下亜梨沙

 もうすぐ冬本番。毛糸の編み物のぬくもりに、身も心も癒やされる季節になりました。
 仙台には古い毛糸を再利用して膝掛けを編み、高齢者施設で暮らす方々に届けている人たちがいます。ボランティア団体の「はばたき会」と「グループさざんか」の皆さんです。
 使われているのは、団体への直接の寄付のほか、私たちが主催する「もったいない市」に集まった毛糸やセーター類です。家庭で不要になった毛糸、「古布の山」に持ち込まれた古着のセーター類が、新たな役目を果たすために引き取られていくのです。
 セーター類は、ほどいて丸めて色ごとの毛糸玉にします。そして数々の毛糸の中から、届け先のお年寄りの顔を思い浮かべながら色を選び、一目一目心を込めて編み直されます。年間200枚ほど編んでいると聞きました。
 メンバーの年齢はさまざまですが、同じ目的に向かう仲間同士、おしゃべりしながら楽しく編んでいます。デザインや配色を考えながら、おしゃべりは時には政治の話にもなり、脳の活性化に役立っているとか。編み手の皆さんにも効用があるようですね。
 いい意味での競争心を燃やして、他の人よりもきれいなものを作りたいという気持ちが働き、それが出来栄えに反映されることもあるそうです。
 そんな膝掛けをプレゼントされた方々は、さぞお喜びのことでしょう。この冬もふんわりした膝掛けが、新しい持ち主の体を温めてくれると思います。
 活動は1980年ごろに「宮城ボランティア友の会」が始め、その後、現在の団体に引き継がれて35年以上続いているそうです。
 「活動を理解し積極的に毛糸やセーター類を寄付してくださった方はもちろん、もったいない市などを通じて材料を提供してくださった多くの方の支えがあったから続けられたのだと感謝しています」とメンバーの山口聖子さんは話します。
 地道な活動を長い間続けてきたのは素晴らしいですね。編み手の皆さんの気持ちは、私たちの心もふんわり包んでくれます。これからも膝掛け作りが長く引き継がれていくよう願っています。
 ACT53仙台はこれからも人ともの、そして人と人をつなぐ活動の支援をしていきたいと思っています。ご希望があればご連絡ください。
(ACT53仙台・岡 菜実)


2016年11月28日月曜日


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