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<汚染廃棄物>仙台焼却灰 富谷の処分場に?

仙台市が富谷市に所有する石積埋立処分場

 東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質の濃度が国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物処理問題で、仙台市が富谷市内に所有する一般廃棄物最終処分場に焼却灰が大量に埋め立てられるのではないかとの不安が、富谷市民の間に広がっている。28日の富谷市議会全員協議会でも議員から懸念の声が相次いだ。
 最終処分場は1986年完成の「仙台市石積(いしづもり)埋立処分場」で、面積約80万平方メートル、埋め立て容量約690万立方メートル。焼却施設を持っていない富谷市の一般廃棄物と合わせ、仙台市が市内3カ所の施設で処理した焼却灰を埋めている。
 県が示した方針通り基準以下廃棄物約3万6000トンを一般ごみと混ぜて一斉焼却する場合、県内最大の処理能力がある仙台市が大半を担う可能性もある。このため富谷市では、大量の焼却灰が仙台市から持ち込まれかねないとの不安がある。
 仙台、富谷両市には基準以下廃棄物がない。富谷市議会の全協には県の担当者も出席し、議員からは「もともと廃棄物がない富谷市にわざわざ持ち込まれるのか」「処分場で長期間管理しなければならない。安全性の担保は?」「風評被害対策が必要だ」などの質問や意見が続出した。
 県は、12月に開く市町村長会議で一斉処理方針への賛否を確認する方針。全市町村長の賛同が得られれば来年1月以降に試験焼却を始め、夏ごろから本格焼却に入る計画だ。
 富谷市市民生活課の担当者は「一斉処理の意義は理解できるが、住民説明も含め、県や仙台市と慎重な協議が必要になる」と話す。


2016年11月29日火曜日


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