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<バド世界Jr>女子複V保原 被災地元気に

世界ジュニア選手権で獲得した金メダルを手に笑顔を見せる保原
世界ジュニア選手権の女子ダブルスで日本勢初の優勝を飾り、松山(左)と共に表彰台に立つ保原=13日

 バドミントンの世界ジュニア選手権(2〜13日、スペイン・ビルバオ)の女子ダブルスで、聖ウルスラ学院英智高3年の18歳、保原彩夏(さやか)らのペアが、同種目で日本勢初の優勝を飾った。石巻市出身の保原は東日本大震災を経験。28日に河北新報社を訪れ、「被災しても競技を続けさせてくれた家族に恩返ししたかった」と思いを語り、一層の飛躍を誓った。
 保原は選手権に松山奈未(18)=九州国際大付高3年=とのペアで出場。準々決勝で青森山田高のペアに逆転勝ちし、決勝は中国ペアをフルセットの末に破った。後衛から硬軟打ち分ける巧みなラケットさばきが持ち味だが、「前に出て積極的に攻めた。2人とも勝ちたい気持ちが強かったことが良かった」と喜ぶ。
 同じ19歳以下日本代表の松山とは今年2月にペアを結成し、3月のドイツジュニア選手権で優勝するなど2人で世界を転戦してきた。所属校が違うため、遠征前に1週間程度の代表合宿で動きを合わせる。「練習時間が短い分、かえって集中力が高まる。互いに気になる部分は話し合うなど危機感を持って臨んだことがうまくいった」
 被災した古里への思いが成長を支える。石巻市鹿妻小3年の時に競技を始め、聖ウルスラ学院英智中への進学直前に震災に遭った。家族は無事だったが、自宅や家業の水産加工場は津波で全壊。困難な中でも両親は「バドミントンを続けても大丈夫」と背中を押してくれた。「家族のために頑張って結果を出したい」。昨年の全国高校総体女子ダブルスで3位に入るなど活躍し、世界への道が開けた。
 ジュニアでの戦いは今回が最後。来春には強豪のヨネックスに入社予定で、別の実業団チームに進む松山とは「引き続き組みたいと思っている」と言う。2020年東京五輪や24年の五輪などを目指す成長株は「自分が世界で活躍することで被災地を元気にしたい」と決意を示した。


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2016年11月29日火曜日


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