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<青森市長選>小野寺氏初当選 即戦力に期待

初登庁し、職員から花束を受け取り、握手する小野寺新市長=28日午前10時ごろ、青森市役所

 鹿内博前市長の辞職に伴う27日の青森市長選で、無所属新人の元総務省職員小野寺晃彦氏(41)=公明支持=が、いずれも無所属新人の元青森県議渋谷哲一氏(55)、元衆議院議員横山北斗氏(53)ら3人に大差で勝利し、県都の新たなリーダーとなった。投票率は48.78%と前回(48.38%)を上回ったものの、戦後6番目の低さだった。小野寺新市長は28日午前に初登庁。就任記者会見では「決断する市政を早速進める」と決意を述べた。

 ◇青森市長選開票結果(選管最終、投票率48.78%)
当64218小野寺晃彦 無新
 31156渋谷 哲一 無新
 22526横山 北斗 無新
  1466穴水 玲逸 無新

 元総務省職員小野寺晃彦氏(41)はほかの新人を寄せ付けず、大差で初当選を果たした。多くの有権者は、総務省で培った経験と若さを評価し、市政を変える即戦力になると判断。議会と対立して議案が通らず、「決断できない」と批判された鹿内市政からの転換を選択した。
 小野寺氏は「市民の税金を大切に使える候補は自分だ」と訴え、鹿内市政を批判。閉塞(へいそく)感を抱いていた市民らに支持を広げた。
 力を入れる施策として掲げたのは周辺市町村との広域観光推進、地元企業の挑戦支援。具体策は十分に示されておらず、戦略的な取り組みが求められる。
 敗れた元県議渋谷哲一氏(55)は野党の全面的な応援を受けたものの出遅れ感は否めず、連合青森が一枚岩になれないなど支援態勢にも課題があった。「JR青森駅周辺の利権と戦う」と掲げた元衆院議員横山北斗氏(53)は、駅前中心のまちづくりに反対する市民の支持を得たが、広がりを欠いた。
 市議35人のうち、鹿内前市長と対立した自民系市議を含む22人が小野寺氏を支援した。「一部の利益を優先するような、かつての市政に戻るのではないか」と懸念する市民も少なくない。
 小野寺氏は「市長と議会は車の両輪」と話し、議会側も「チーム一丸で市政を進める」と協力姿勢を示す。前市長辞職の要因となった複合商業施設アウガの利害関係者との交渉や市庁舎の設計見直しなど、待ったなしの課題は多い。市議会と是々非々の姿勢で議論し県都「再生」を実現できるか、手腕が問われる。(解説=横川琴実)


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2016年11月29日火曜日


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