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脳卒中死亡率最多の岩手 減塩しょうゆ開発

5社が連携して開発した減塩しょうゆ「いわて健民」

 岩手県味噌(みそ)醤油(しょうゆ)工業協同組合は、加盟5社のしょうゆをブレンドして食塩を25%減らした減塩対策しょうゆ「いわて健民」を12月1日に発売する。岩手は脳卒中死亡率が全国ワースト。身近な調味料で塩分摂取量を減らし、県民の健康増進を目指そうと開発した。
 浅沼醤油店(盛岡市)佐々長醸造(花巻市)八木沢商店(陸前高田市)宮田醤油店(雫石町)大黒醤油(軽米町)の5社が協力。もろみを絞った各社の生揚(きあ)げじょうゆを浅沼醤油店に集め、最終作業の火入れ(加熱)をした。
 食塩を25%減らした代わりにカリウムを加え、一般商品と変わらない味を保った。カリウムは塩化ナトリウムを体外へ排出する働きもある。同組合によると、体内への塩分蓄積量は一般商品と比べ半分になる。
 岩手大などの協力を得て昨年春に試作を開始。香り高く澄んだ色合いのしょうゆを3000リットル造った。ポン酢や麺つゆへの展開も計画する。パッケージは県のキャラクター「わんこきょうだい」を手掛けた盛岡市のイラストレーター小笠原雄大さんが担当した。
 厚生労働省の人口動態統計(2010年)によると、10万人当たりの脳卒中による岩手県の死亡者は男性70.1人、女性37.1人。全国平均の男性49.5人、女性26.9人を上回り、最も多かった。
 同組合の佐々木博理事長(佐々長醸造社長)は「一般商品と味が変わらず、過剰に摂取する恐れもない。減塩対策に役立ててほしい」と話す。
 1本200ミリリットルで税込み350円。県内のスーパーなどのほか、組合加盟店のネット販売でも取り扱う。連絡先は浅沼醤油店019(696)2033。


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2016年11月30日水曜日


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