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<Jヴィレッジ>原発事故での役割終える

原発事故対応拠点としての役割を終えたJヴィレッジの建物=30日、福島県楢葉町

 東京電力は30日、福島第1原発事故の対応拠点にしてきたJヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)の建物使用を終了した。今後、駐車場となっているグラウンドと共に原状回復工事を進める。「サッカーの聖地」は原発事故での役割をほぼ終え、2018年夏の一部再開、19年4月までの全面再開へと動きだす。
 東電は原発事故直後からJヴィレッジを借り受け、第1原発作業員の中継基地として使用。11面のグラウンドのうち9面が駐車場などと化し、作業員は第1原発に向かうバスに乗り換えた。多いときには1日2000台が駐車場を埋めた。
 13年6月までは作業員が防護服をここで着脱し、被ばく検査も受けた。原発に乗り入れた車両の除染場もあった。建物内には食堂や休憩所が設けられ、東電の福島復興本社も入居。スタジアムにはプレハブの社員寮が立ち並び、約900人が寝泊まりした。
 現在は福島県大熊町などに作業員の集合拠点ができ、1日の駐車は約500台に減少。グラウンドの一部で10月、原状回復工事が始まった。復興本社は今年3月に富岡町へ移り、第1原発内に新事務棟も完成。プレハブ寮の社員も約200人に減り、順次退去する。
 作業員の駐車場、第1原発へ向かうバスの出発点としての機能は17年3月まで残し、同月末で東電の使用が完全に終わる予定だ。
 Jヴィレッジで総料理長を務め、11年9月に建物内の食堂を再開した西芳照さん(54)は「作業員の皆さんが大変な思いで働き、ようやくここまで来た。Jヴィレッジの再開を希望を持って待ちたい」と話した。


2016年12月01日木曜日


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