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<被災統合校舎>石巻17春開校に間に合わず

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市雄勝町に移転新築し、来年4月に開校する統合小・中学校の完成が、当初の来年2月末から6月末に遅れることが1日、関係者への取材で分かった。工法や設計の変更に伴う工期の遅れなどが理由。統合校の児童生徒は新年度、1学期は既存の校舎に通い、新校舎で学ぶのは2学期からとなる見通し。
 統合校は雄勝町大浜地区の高台に建設中。雄勝小と大須小、雄勝中と大須中が統合し、小・中併設校となる。普通教室棟(延べ床面積約950平方メートル)と管理・特別教室棟(同約3010平方メートル)、体育館(同約1080平方メートル)、校庭などを備える。
 関係者によると、ボーリング調査などを経て、2014年12月に造成工事が始まった。斜面にある擁壁工事の際に岩石が確認され、計画通りの工法では支障を来すため、工法や設計を変更。完成を開校時期に間に合わせようと造成と建築を並行して実施したが、双方の作業調整がうまくいかず、作業員確保にも影響が出たという。
 震災の津波で雄勝町にあった雄勝小と雄勝中の校舎はともに全壊した。雄勝小の児童は同市相野谷の石巻北高飯野川校敷地内の仮設校舎で、雄勝中の生徒は飯野川校4階で学ぶ。大須中の生徒は大須小の校舎で学校生活を送る。
 統合校には児童19人、生徒22人が通う見込み(10月1日現在)。市教委などは11月中旬、保護者や住民らに新校舎の完成延期を説明。市教委の担当者は「児童生徒や保護者に負担がかかり、申し訳なく思う。通学などの負担を軽減できるよう検討していく」と話す。


2016年12月02日金曜日


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