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<にゃんとワンポイント>腎臓病のリスク増加

13歳になる高齢猫。日頃のチェックが健康維持には重要だ(東北動物看護学院)

◎高齢猫の疾患

 猫は年齢を重ねると「神懸かる」。そんな気がします。こちらの言葉を理解するのはもちろんのこと、気持ちや考えていることを察し、適度にわれわれを慰め、励ましてくれます。
 この「適度」が重要で、子猫の時や若い世代の一方的な愛くるしさや、無邪気なしぐさも大きな魅力ですが、高齢の猫の「一歩引きながらの心遣い」は何ともいえない魅力があります。
 では、「高齢」とは何歳から始まるのでしょう? 個体差がありますが、大体11歳プラスマイナス2歳くらいでしょうか?
 診察室では、シニア期の手前、7〜8歳ころより、健康面で日頃から気を付けてほしいことを話します。具体的には、「食欲の減退」「毛艶」「体重の減少」「体の動き」「顔の表情」などです。特に水をたくさん飲んで、おしっこの量が増えていないかどうかの確認は重要です。とにかくよく見て、触って、感じてくださいと、話します。
 猫も人間と同様哺乳類ですので、高齢になれば同じような病気にかかります。中でも圧倒的にリスクが高いのが腎臓病です。
 諸説ありますが、猫の起源は北アフリカの砂漠地帯。降水量の少ない地域なので、水は貴重です。あまり水を飲まなくてもいいように順応してきた結果、濃い尿をするようになり、腎臓に負担がかかるのです。
 10歳を越えると約半数が腎臓病である、というデータもあるくらいです。早期発見には日々のチェックが有効です。残念ながら血液検査では腎臓の約75%が障害を受けないと、異常値として検出されません。尿検査の方が先に異常を検出するほどです。水をたくさん飲んでいないか? おしっこの量は増えていないか? チェックしてくださいね。(伊達の街どうぶつ病院院長 伊東則道)


2016年12月02日金曜日


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