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<モンテ苦闘>得点力不足 最後まで

チーム最多の9点を挙げた大黒(右)=11月20日、NDソフトスタジアム山形

 J2山形は、11勝14分け17敗で今季を終えた。14位はJ2で過去ワースト。J1再昇格を目標に掲げながら、開幕から8戦連続白星なしとつまずいた。後期も立て直せず、一時はJ3降格も危ぶまれた。苦闘のシーズンを振り返る。(伊藤卓哉)

◎2016シーズン振り返る(上)不振

<無得点試合は15>
 決定力やパスの精度を欠き、得点を重ねられなかったことが、上位進出のブレーキになった。通算43点は、J3に降格する22位の北九州などと並びワースト5位タイ。無得点試合は15試合に上る。
 要因の一つは、2014年にJ1昇格の立役者となったMFディエゴの得点力低下。14年は40試合に出場して14得点だったが、16年は同じ試合数で8得点にとどまった。0−0に終わった14節金沢戦、16節横浜C戦など、得点機でディエゴが決めていれば、という試合が目立った。
 積極的にドリブル突破を仕掛け、シュートに持ち込むプレーがディエゴの魅力。しかし、今季は前線でパスを出すなど、かつてのようなストライカーの迫力は感じられなかった。
 FW大黒はけがで26試合の出場にとどまったものの、チーム最多の9得点。途中出場も多い中で、ゴールの嗅覚とシュート技術は抜きんでていた。
 一方で、相手DFと駆け引きを繰り返し、マークを外したり、DFラインの裏を狙ったりするタイミングにパスが来ないことが多く、前線で孤立しがちだった。シーズン中、石崎監督は「大黒と周りの選手が合わず、良さをまだまだ引き出せていない」と悔やんだ。
 セットプレーも得点につながらなかった。公式記録では42試合で6得点と、J1だった15年の34試合9得点を下回った。プレースキックが正確なDF石川がけがで長期離脱したほか、本来はゴール前で得点を狙うディエゴが一時、CKなどを蹴ったこともあった。

<試合終盤に失点>
 守備は攻守の切り替えやカバーの遅れなどで、相手に得点を許した。失点49は10位タイ。開幕から8試合は無失点試合がなく、スタートダッシュ失敗の一因にもなった。2節愛媛戦は1−0の後半43分に、3節徳島戦は2−0から並ばれ、先制点を生かせなかった。
 後期は試合終盤の失点で順位を落とした。25節岡山戦は後半37分、26節讃岐戦は後半ロスタイムに決勝点を奪われた。37節のC大阪戦は後半ロスタイムに同点とされ、38節松本戦は後半38分、39節横浜C戦は後半42分に決勝弾を浴びた。
 運動量が落ちる終盤、サイドや下がったDFラインの前に、相手の動けるスペースができてピンチを招いた。DF渡辺は「選手のマーク、(自陣に2列の守備ラインをつくる)ブロックなどの対応が、ベンチワークを含めてうまくいかなかった」と振り返った。


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2016年12月02日金曜日


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