宮城のニュース

<盲導犬>体の一部 拒否は存在否定の思いに

 「初めは寂しさと憂い、その後、いくら話しても理解してくれないことへの怒りがこみ上げる」
 宮城県加美町で治療院を営む西塚敏也さん(58)は11月上旬、仙台市中心部のラーメン店で入店を拒否された。日本盲導犬協会の職員2人と入ろうとすると、カウンターが3席空いていたが、店員に「動物は駄目」と断られた。
 「法に基づいた盲導犬ですよ」と説明したが、「社長に駄目と言われている」と聞き入れない。押し問答になり、「警察を呼ぶぞ」とすごまれたという。
 当時不在だった店の運営会社の社長は取材に対し「店員は犬のスペースを作るため、テーブル席が空くまで待ってほしいと考えた。受け入れは拒んでいない」と主張する。不適切な言動があったことは認め「社員の教育を徹底する」と語る。
 協会によると、盲導犬は椅子の下にうずくまるので特別なスペースは必要ない。利用者にとって盲導犬は体の一部で、拒否に遭うと自身の存在を否定された思いがするという。
 西塚さんは「拒否されるのが怖くて未知の場所に行きづらくなる。盲導犬を同伴することで逆に行動が制限されるのは悲しい」と話す。


関連ページ: 宮城 社会

2016年12月03日土曜日


先頭に戻る