宮城のニュース

東北初「駅家」遺跡か 建物跡見つかる

公的機関の建物であることを示す方形の柱穴を指さす市教委の担当者

 宮城県岩沼市教委は2日、同市玉崎地区の原遺跡で、古墳時代後期から平安時代前期にかけての公的機関の建物跡が見つかったと発表した。建物跡を示す柱穴は公的機関の建築に用いられる方形。文字を使う人物がいたことを示すすずりも発掘されたことから、平安時代の法令集「延喜式(えんぎしき)」に記された公的施設「玉前駅家(たまさきのうまや)」などの可能性があるという。

 原遺跡の調査面積は229平方メートル。一辺が約1メートルの方形の柱穴3基が並んで見つかった。東海地方で生産されたと考えられる直径約24センチの円形のすずりも県内で初めて出土。当時は役所や寺院の建設にしか用いられなかった瓦の破片も発見された。
 律令国家が地域掌握を進める上で設置した公的施設があったことは明らかで、玉崎地区という地名からも玉前駅家や、多賀城跡から発見された9世紀代の木簡に記されている「玉前関(たまさきのせき)」だったと推測される。
 延喜式には全国の駅家の所在地約400カ所が書かれているが、駅家遺跡だと結論付けられたのは兵庫県の2カ所だけ。玉前駅家と確定すれば東日本で初の駅家遺跡となることから、市教委は今後も調査を進める。
 市教委は「国内に整備された交通網や物流の在り方などを考える上で大きな足がかりとなる遺跡だ」としている。


関連ページ: 宮城 社会

2016年12月03日土曜日


先頭に戻る