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仙台城下の絵図復刻 街歩いて確かめて

刷り上がったばかりの奥州仙台城絵図の復刻版を広げる佐藤さん=仙台市宮城野区の「風の時編集部」

 江戸時代に作られた仙台城下の絵図を仙台市内の街歩きに活用してもらおうと、同市宮城野区の出版社「風の時編集部」が市博物館の協力を得て復刻版の制作を進めている。10日には第1弾として、1645(正保2)年作成の「奥州仙台城絵図」を発行する。

 同絵図は仙台城下を描いた現存する最古の史料で、市指定文化財として市博物館が所蔵する。当時の将軍徳川家光が、全国の主要大名に対し城下町の絵図を幕府に提出するよう命じたことから作られた。
 絵図のほぼ中央部には北西から南東へ向かって広瀬川が蛇行しながら流れる様子が記され、南西部一帯に仙台城を配置。北側と東側には侍屋敷など城下町が広がる。東の端には陸奥国分寺薬師堂(若林区木ノ下)が、北西の端には大崎八幡宮(青葉区八幡4丁目)が描かれている。
 風の時編集部の佐藤正実代表(52)は「絵図を見ると、道筋や川筋、基本的な町割りは今と大きく変わっていない」と指摘。NHKの人気番組「ブラタモリ」の影響で全国的に街歩きがブームとなっていることから、「絵図を片手に、370年前の時代と現代を頭の中で交差させながら地域の散策を楽しんでほしい」と語る。
 復刻版は、縦268センチ、横319センチの絵図を約4分の1に縮尺したB1判。市博物館の監修で、絵図の読み解き方のポイントを記した学芸員の解説プリントが付く。
 1500部を発行。市博物館ミュージアムショップや市内の書店で1部1575円で販売する。風の時編集部は市博物館などが所蔵する江戸や明治期の貴重な古絵図を市民に広く知ってもらおうと、今後約3カ月ごとにさらに4部の復刻版を順次発行する予定だ。連絡先は風の時編集部022(295)9568。


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2016年12月03日土曜日


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