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計画30年 離島・出島に県道開通

開通を祝う関係者

 東日本大震災で被災した宮城県女川町の離島・出島(いずしま)で、県道出島線の改良工事が完成し3日、開通記念式典があった。約30年をかけ、北部の出島地区と南部の寺間地区とを結ぶ生活道路を整備。住民らの交通の利便性が向上する。
 改良工事区間は延長約2.6キロ。切り土や樹木の伐採などを重ね、幅10メートル(車道7.5メートル、歩道2.5メートル)を確保した。元々の道路は幅3〜4メートルほどと狭く急勾配で、通行に支障を来していた。
 1988年度に県が事業着手し、2004年度に一部区間の利用を開始した。震災で工事中の道路が一部流出したり、ひび割れしたりする被害が出た。事業費は約40億円で、国の補助金などを充てた。
 式典は寺間地区であり、関係者や住民ら約50人が出席。県土木部の久保田裕技監は「災害に強く、安全で安心な交通が確保される。本土へのアクセスが飛躍的に向上し、復興の大きな励みになる」と強調した。
 町は15年度から出島と本土をつなぐ「出島架橋」の整備事業に取り組み、22年度の完成を目指す。須田善明町長は「震災を挟みながら県道改良が完了し、胸に迫るものがある。架橋整備も一歩ずつ前へ進んでいる」と述べた。


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2016年12月04日日曜日


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