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宮古に再び映画館を 蔵を改装、上映施設に

蔵を改装した映画上映施設「シネマ・デ・アエル」

 岩手県沿岸唯一の映画館だった「みやこシネマリーン」が閉館した宮古市に3日、不定期の映画上映施設「シネマ・デ・アエル」が開館した。映画館復活を目指す有志が、使われていなかった商家の蔵を改装してスクリーンと客席を設けた。メンバーは「いずれは再び常設館を実現したい」と活動を続ける。

 藩制時代から続く商家・東屋の築100年を越える蔵を改装した。第5回みやこほっこり映画祭の会場の一つになった。4日までシネマリーン閉館を描くドキュメンタリー「煙突と映画館」などを上映する。
 運営は、映画上映を通じた地域づくりを支援する文化なしごと人コンソーシアム(盛岡市)とほっこり映画祭実行委、市民有志が担う。シネマリーンが閉館した9月から開館準備を進めてきた。
 上映設備は、シネマリーンを運営していた「みやこ映画生活協同組合」の巡回上映用機材を使う。蔵を清掃して照明や音響機器を設置し、鉄パイプを組んだ間仕切りでエントランスも造った。天井の重厚な梁(はり)が目を引く温かみのある空間に、約30席を設けた。
 今後は「映画で逢(あ)える、映画と出会う」をテーマに市民の運営参加を促し、地域に根差した文化交流施設を目指す。映画上映以外にも落語会、アート展などを企画する予定だ。
 しごと人コンソーシアムの有坂民夫事務局長(44)は「シネマリーンはなくなったが、東日本大震災や台風10号豪雨からの復興にも文化的なにぎわいは必要。地域にとっての映画や文化を考え、行動していく拠点にしたい」と話した。


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2016年12月04日日曜日


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