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<土木遺産>鳴子ダム まちおこし活用期待

「すだれ放流」が風物詩となっている鳴子ダム=5月

 宮城県大崎市鳴子温泉の鳴子ダムが土木学会の「選奨土木遺産」に認定されたことを祝う記念式典が4日、同市鳴子スポーツセンターであった。関係者約200人が認定を祝った。
 式典では土木学会東北支部から、認定に向けて取り組んできた鳴子まちづくり協議会の高橋鉄夫会長らに認定書と銘板が贈られた。選考委員を務めた後藤光亀東北大大学院准教授は「日本人技術者だけで建設した国内初のアーチ式コンクリートダムで、その後のダム建設に多大な影響を与えた」と認定理由を語った。
 認定を目指し、同協議会など住民団体が中心になり勉強会などを重ねてきた。高橋会長は「認定はスタートライン。今後、ダムをまちおこしや観光振興につなげていきたい」と話した。会場では「鳴子ダムカレー」が振る舞われたほか、ダムの見学会もあった。
 鳴子ダムは1951年着工、57年完成。日本人技術者で設計・建設された初の純国産アーチダムで、春の大型連休中は、雪解け水の堤上部からの放水が「すだれ放流」として風物詩になっている。
 選奨土木遺産は、幕末以降の土木施設の顕彰などを目的に2000年度に創設。本年度、東北では鳴子ダムをはじめ、四ツ谷用水(仙台市)など計4件が認定された。


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2016年12月05日月曜日


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