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<ほっとタイム>住民守った「警魂」継ぐ

「警魂」プレートを設置する宗男さん

◎岩沼署に津波殉職警察官しのぶ作品

 福島県沖を震源とする地震が発生した11月22日の夕方、宮城県角田市の木工職人佐藤宗男さん(67)、きみ子さん(63)夫妻が宮城県岩沼署を訪れた。2人は東日本大震災の津波で同署増田交番勤務だった長男宗晴(ときはる)さん=当時(32)=を亡くしている。
 用向きは宗男さんが作った木製プレートの設置。警察官の魂を意味する造語「警魂」という文字を署員が墨書し、宗男さんが仕事の合間を縫って彫り上げた。署長室前の壁に縦66センチ、横38センチのプレートを掲げると、宗男さんは満足したような笑みを浮かべた。
 「息子が世話になった署に何か贈りたかった。供養にもなると思って」と宗男さん。これから増田交番に贈るプレートの製作に取り掛かるつもりだ。
 津波襲来を知って沿岸に向かい、ぎりぎりまで避難誘導していたとみられる宗晴さん。佐々木幸志署長は「署員は今日の地震でも一斉に駆け付けた。プレートの意味を胸に刻み、今後も殉職警察官の魂を引き継いでいく」と話した。
(岩沼支局・桜田賢一)


2016年12月05日月曜日


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