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<E番ノート>藤田 名手の苦悩

2年契約を新たに結んだ東北楽天の藤田

 パ・リーグ二塁手として2年ぶり3度目のゴールデングラブ賞に輝いた東北楽天・藤田一也の言葉に驚いた。今季、コボスタ宮城の内外野が人工芝から天然芝に変わったことで「悩んで寝付けない夜もあった。守備のスタイルを変えなくてはいけないかとまで思った」。
 人工芝は比較的、選手が足腰を痛めやすいとされる。過去には池山1軍打撃コーチがヤクルトでの現役時、人工芝の神宮球場でアキレス腱(けん)痛を覚えるようになり、31歳の時に遊撃手より守備負担が少ない三塁に転向した。東北楽天でもかつて高須洋介、渡辺直人の二遊間コンビが足首や膝に痛みを抱えていた。
 天然芝は選手寿命を縮めない効果があるはずだが、なぜ藤田は悩んだのか。名手ゆえの理由だ。藤田は捕手の配球や打者の狙いを読んだ上で、的確な位置取りと機敏な反応で対処する。だが、人工芝の時よりも不規則バウンドが増える天然芝では、瞬間的な反応に迷いが生じる恐れがあった。
 今季天然芝上でも存在感を示した藤田は「自信を得たし、来季はもっといいプレーができるはず」。せっかくの天然芝。来年に限らず、あと数年は名手健在であってほしい。(金野正之)


2016年12月05日月曜日


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