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<全日本バド>佐藤涙の完全復活 女子単初制覇

女子シングルスで初優勝し、涙をこぼす佐藤

 バドミントンの全日本総合最終日は4日、東京・代々木第二体育館で各種目の決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪女子ダブルス金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス、宮城・聖ウルスラ学院英智高出)が米元小春、田中志穂組(北都銀行)に2−1で逆転勝ちし、2年連続5度目の日本一となった。
 女子シングルスはロンドン五輪代表の佐藤冴香(ヨネックス、宮城・常盤木学園高−日体大出)が、リオ五輪8強の山口茜(再春館製薬所)にストレート勝ちして初優勝。男子シングルスは西本拳太(中大)が坂井一将(日本ユニシス)に2−1で競り勝って初制覇した。
 男子ダブルスは園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)が遠藤大由(日本ユニシス)、渡辺勇大(日本ユニシス、福島・富岡高出)組を下して2連覇、混合ダブルスは嘉村、米元組が4年ぶり2度目の優勝を果たした。

◎8度目の挑戦 東京へ「いいスタート」

 8度目の挑戦が実った瞬間、思わず両手で顔を覆った。佐藤がリオ五輪代表の山口をストレートで下し初優勝。「(頭の中が)真っ白になった。うれしくて自然と涙が出た」と喜びをかみしめた。
 「自分の方が格下。思い切り向かっていこう」と試合前に話した通り、序盤からエンジン全開だった。
 床に落ちる寸前の球をすくってラリーに持ち込み、角度のあるスマッシュをたたき込む。「上からのショットが良くて拾えなかった。相手が一枚も二枚も上手だった」と山口もお手上げの完勝だった。
 ロンドン五輪で左膝を負傷し、約1年間のリハビリが続いた。海外を転戦するライバルの活躍を見て「苦しかった」。一時は引退も考えたそうだが、地球の裏側で躍動する奥原、山口の姿に刺激を受け「悔しい。まだやりたい」と奮起した。
 現状では、奥原、山口に次ぐ国内3番手。ラストチャンスと位置付ける東京五輪に出場するには「2人を抜かないと目指せない」という危機感もある。
 日本一の称号を手にし「東京への戦いが始まった大事な年に、いいスタートが切れた」と胸を張る。挫折を味わった元五輪戦士が完全復活を果たした。(剣持雄治)


2016年12月05日月曜日


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