福島のニュース

<避難指示解除>輪番で職員が町内宿泊

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が昨年9月に解除された福島県楢葉町は、夜間や早朝の危機管理対策として、町職員を毎日10人程度、輪番で町内に宿泊させる方針を決めた。福島沖を震源とする11月22日朝の地震で、いわき市に避難している職員の集合が遅れるなど課題を残した災害時の初動態勢を強化する。今週中にも始める考えだ。
 町によると、本庁舎勤務の職員は約100人。家庭の事情や自宅の修繕遅れなどで、いわき市から通勤している職員が多く、町内に常時、住んでいるのは十数人という。
 今回の措置で帰町職員だけでなく、全職員が災害に対応する態勢を取る。帰町しているかどうかにかかわらず、原則として全職員の輪番で10人の町内宿泊者を決める。災害発生の場合、帰町した職員も集合するため、20人程度は直ちに登庁できるという。
 宿泊場所は町内の自宅で、住めない状態の場合は町が確保した宿舎を使う。職員が輪番で町内に宿泊するのは月3日ほどになる。
 楢葉町は11月22日の地震で震度5弱を観測し、津波警報が出された。地震発生から約20分後に防災無線で沿岸部からの避難を呼び掛けたが、正式な避難指示は約1時間後だった。
 地震後の早い段階で集合できた職員は十数人。常磐自動車道が通行止めとなった上、廃炉・除染作業員の出勤時間とも重なり、幹線道路で発生した渋滞に巻き込まれた職員も多かった。
 町全体の帰町者は1割弱の718人(11月4日現在)。消防団が機能しない中、11月26日夜には避難指示解除後、初めて建物の全焼火災も起きた。
 今回の措置は当面、来年3月まで。同時に、防災担当者以外も迅速に対応できるよう初動マニュアルを分かりやすくし、全職員で共有する。4月以降は職員の帰町状況をみて検討する。


2016年12月05日月曜日


先頭に戻る