福島のニュース

<福島第1>ロボ調査 穴あけ作業12月着手

福島第1原発2号機の格納容器に投入するロボット

 炉心溶融(メルトダウン)した東京電力福島第1原発2号機の格納容器内部をロボットで確認する調査が、来年2月にも行われる見通しになった。2号機の内部調査はロボット投入口の除染に手間取り、計画が大幅に遅れていた。東電は今月、格納容器に通じ、投入ルートとなる配管のふたに穴を開ける作業に着手する。
 ロボットは自走式で前後に2台の照明付きカメラを備える。配管から投入後、原子炉直下の作業用足場を走行し、格納容器内の障害物の有無や損傷状況を確認する。溶け落ちた溶融燃料(燃料デブリ)の位置や形状などを初めて把握できる可能性がある。
 2号機の調査は2015年8月に実施予定だった。投入口付近に作業員が近づく必要があり、除染を続けたが、思うように線量が下がらなかった。このため東電は遮蔽(しゃへい)体を組み込んだ自走式の装置を開発。配管に取り付き、ドリルで穴を開ける。既に実物大模型による訓練を行っており、今月中に穴開け作業を始める。
 来年1月以降、事前調査用のカメラで、ロボットの投入ルートに支障物がないかどうかを確認する。がれきなどがあった場合、水を噴射して支障物を除去する装置を投入する。
 メルトダウンした1〜3号機のうち、国と東電は21年中に、いずれかの号機で燃料デブリの取り出しを始める方針。データ解析や宇宙線を使った従来の調査では、デブリの位置や形状は明確にはなっていない。
 東電は15年4月、1号機にロボットを初投入。格納容器内に大きな損傷がないことを把握したものの、デブリは確認できなかった。


2016年12月05日月曜日


先頭に戻る