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<風力発電>被災地岩沼で17年1月稼動

風車の工事現場。左奥に千年希望の丘、右奥にヒツジ牧場の柵が見える

 東日本大震災で被災した岩沼市の沿岸部で、海沿いの風を利用した風力発電事業が始まる。災害危険区域の有効活用と景観改善を目指し、市が事業者に土地を貸与した。市は「風車が復興の象徴になればいい」と話す。
 風力発電が行われるのは同市押分須加原の沿岸。市から借り受けた土地1022平方メートルで、電気工事業の産電工業(仙台市泉区)が11月末に着工した。来年1月末には、出力計19.6キロワットの風車2基が稼働する予定だ。
 風車が立つ場所は災害危険区域に指定され、市が土地を買い取って被災者は内陸部に集団移転。市は津波の多重防御策の一つとして近くで「千年希望の丘」を整備し、ヒツジの飼育にも取り組んでいる。
 風車が完成すれば、丘やヒツジとともに景観の改善につながるという。2基を試験的に稼働した上で風の強さなどを考慮、増設も検討されている。
 菊地啓夫市長は「災害危険区域をそのままにしておくより、使ってもらった方がいいと考えた。クリーンエネルギーを生み出す土地として被災地を有効活用できればいい」と語る。
 同社は「風力発電に積極的に対応したいと考えていた。何も建てられない土地が自然エネルギーの場所になれば、人を呼び込む目玉にもなる」と話した。


2016年12月06日火曜日


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