宮城のニュース

<東北大機構>人ゲノム開示へ 200人抽出

 東日本大震災の被災地で住民の全遺伝情報(ゲノム)を収集・解析してきた東北大東北メディカル・メガバンク機構は、健康な人を対象にしたゲノムの一部開示に乗り出す。試行的開示で運用を検証する。
 岩手、宮城両県のゲノム提供者15万人の中から、コレステロール値の高い約200人を抽出した。試行開示に同意を得た上で再検査し、高コレステロールが特定の遺伝子によるものかどうかを判定。2017年2、3月に面談で結果を伝える。
 随時、アンケートを実施し、遺伝子情報を開示された人の心理的負担や意識変化、検査結果の活用方法を追跡調査する。
 ゲノム研究は13年、国の指針改正で、ゲノム提供者が希望する場合に原則開示を義務化した。同時に、本人や家族の不安に配慮して内閣府は昨年、機構に対し、情報提供の在り方を検討するよう要請した。
 機構の川目裕教授(小児臨床遺伝学)は「再検査で遺伝子の異常が確認された場合は、遺伝カウンセリングが受けられる」と話す。
 機構によるゲノム収集を巡っては、市民団体が「遺伝子情報は究極の個人情報であり、取り扱い次第で人権侵害を招く」と倫理面で懸念を示していた。


関連ページ: 宮城 社会

2016年12月06日火曜日


先頭に戻る