宮城のニュース

<楽天>捕手陣 嶋と細川の二枚看板

入団会見で笑顔を見せる細川

 投手陣が則本と岸ならば、捕手陣は嶋基宏と細川亨による二枚看板の様相となった。細川は会見で「嶋はライバル。互いに勉強しあってチームを強くしなければいけない」と決意を示した。細川は西武、ソフトバンクで5度の日本一にけん引した「優勝請負人」とも言える球界を代表する捕手。東北楽天は強力な捕手陣を構築したと言える。
 主将の嶋は名実ともにチームの中心になっているのは間違いない。ただ、それが嶋への依存度を増すことになり、今季も嶋が負傷離脱した後でチームは覇気を失い9連敗した。それだけに、若手主体のチームの支えとなりうる経験豊富な細川の存在は貴重だ。本人も「自分の野球観を少しずつ教えたい」と自覚する。
 東北楽天の野村克也元監督は在任時に、当時西武の細川を「配球傾向が見透かされにくい球界随一の捕手」と評した。その投手の持ち味を引き出すリードは、年々円熟味を増している。
 くしくも岸孝之とは10年の西武時代以来となるバッテリー復活。岸は07年の入団直後、大学時代は最速152キロだった直球が140キロ台前半しか出ず、投球スタイルの確立に苦しんだ。その時、緩急の投球を生命線とするように導いたのが細川だった。08年の日本シリーズでは、岸とのコンビで緩いカーブを生かして巨人打線を手玉に取り、日本一に輝いた。当時MVPに輝いた岸も「細川さんの加入は心強い」と歓迎する。
 打者としての細川は通算2割3厘で打率こそ低いものの、プロ野球歴代8位の291犠打を誇る。今季チームは犠打を失敗して好機を逸した場面が多かっただけに、チームプレーに徹する細川の姿勢が周囲に及ぼす効果も期待できそうだ。(金野正之)


2016年12月06日火曜日


先頭に戻る