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<秋田知事選>現職支持の自民内に不満の声も

3選を目指し、正式に立候補を表明した佐竹氏

 任期満了に伴う秋田県知事選(来年3月23日告示、4月9日投開票)に向け、佐竹敬久知事(69)が5日、3選を目指して立候補する意思を正式に表明した。佐竹氏を支持する自民党県議の間には、堅実な県政運営を評価する一方で「政策は踏み込み不足」との不満もある。県議会で佐竹氏と距離を置く民進、共産両党は候補者擁立を模索するが、民進は県連内の事情もあり擁立作業が難航している。選挙の構図が固まるまでには、もう少し時間がかかりそうだ。
 佐竹氏は2009年に初当選。13年に無投票で再選を果たした。09年は自民、社民両党、13年は両党に加え公明党の支持を受けた。
 佐竹氏は11年4月に脳出血で一時入院しており、健康問題が一つのハードルだった。今年10月の人間ドックの結果は良好で、立候補を表明した5日の県議会定例会(12月議会)でも「万全な体調を保ちながら県政推進に当たる覚悟だ」と自信を示した。
 県議会最大会派の自民党は、今も佐竹氏と密接な関係にある。県議会同党会派の能登祐一会長は「失政がなく、支援しない理由はない」と述べながらも、「踏み込んだ政策がない」と物足りなさを指摘する。
 県の高齢化率は全国一で、来夏には人口100万を割り込む見通し。少子高齢化と人口減に有効な対策を打てない県政の現状に、能登県議は「それらを逆手に取って先進医療県を目指すなど、秋田らしさを打ち出すべきだ」と注文する。
 民進、共産両党は「県政運営が自民党寄りだ」(沼谷純民進党県連代表)「1期目は各党と等距離だったが、2期目は自民党と露骨に近くなった」(米田吉正共産党県委員長)などと対決色を強め、候補者を擁立する方針を打ち出している。
 民進党県連内では候補者に衆院議員の名前が取り沙汰されている。だが、年明け以降に衆院が解散する可能性があり、擁立は流動的。加えて、県連が対立候補を擁立する方針を掲げたことで、同党県議が佐竹氏支持を明確にするために離党する動きがここに来て表面化した。さらに、支持母体の連合秋田とも知事選を巡っては温度差がある。
 連合秋田は佐竹氏を2期連続で推薦した。黒崎保樹会長は「現県政は、われわれの求める労働政策を実行している」と一定の評価をする。一方で民進党県連との協議は進んでいない。
 今年7月の参院選で民進党と共闘を組んだ社民党は知事選への対応を明らかにしていない。同党県議は「選挙の構図が見えず、何とも言えない」と話すにとどめる。


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2016年12月06日火曜日


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