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高校と大学連携 教員志望の学生受け入れ

高校教員の保健体育の指導を見詰める仙台大の学生(右)

 名取北高(名取市)が、尚絅学院大(同)や仙台大(柴田町)と、教員志望者らの育成を目的とした連携事業を始めた。教員志望の大学生が現場を体験できる機会は教育実習ぐらいで、多くは出身校で行われるため、実際の配属先とのギャップに悩む場合がある。学生のうちから母校以外に出向き、教職について考える機会にしてほしいという。

 名取北高では6日、小関理恵教諭ら保健体育科の教員5人が授業を公開。仙台大の学生7人が訪れて現職教員の指導方法を学び、終了後には教員らから授業内容の解説などを受けた。
 仙台大2年佐々木惟さん(20)=仙台三桜高出身=は「初めての学校に来て、大学の授業とは違って参考になった」と強調。同大2年加藤瑞稀さん(19)=福島成蹊高出身=は「高校はいっぱいあり、どこで働くか分からない。幅広く見て回ることは大切だと思った」と話した。
 教員志望の学生が現職の手ほどきを受ける機会は教育実習以外、ほとんどない。その実習も、慣れ親しんだ母校で行われることが多い上、スケジュールをこなすだけで精いっぱいだとされる。
 実際の教育現場はさまざまで、普通科だけでなく、農業高や商業高、特別支援学校のほか、定時制や通信制の学校もある。
 名取北高の金沢隆志校長は「学生のうちに母校以外に出向き、違う価値観に接して目指す教師像を考える機会は必要だ」と語り、来年度以降も両大学との連携を続ける方針だ。
 同校は隣り合う名取市増田中と教員の相互派遣を通してスキルアップを図るなど、市内の教育現場での連携を進めている。


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2016年12月08日木曜日


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