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<八村塁>夢へ着々 NBA入り膨らむ期待

八村(中央奥)を激励に訪れた朴沢理事長(右端)ら=ゴンザガ大のバスケットボール専用コート

 宮城・明成高でバスケットボール日本代表候補に選ばれ、今春同校を卒業した八村塁(18)が、全米大学体育協会(NCAA)1部の強豪ゴンザガ大(ワシントン州スポケーン)に入学し、リーグ戦に出場している。NCAAデビューを果たし、充実した環境でプレーする八村を、リーグ開幕前の11月上旬、明成高を運営する朴沢学園の朴沢泰治理事長らが激励に訪れた。
 八村は5月、同大進学に向けた語学研修を受けるために渡米。その後、語学力が大学の基準をクリアし、9月の入学が認められた。現在は朝練習など一日4時間の練習と、夜に2時間の英語学習を続けている。
 朴沢理事長らは現地時間の11月5日、同大でリーグ開幕前のエキシビションマッチを観戦した。八村は試合終盤に背番号21で出場し、約5分間にダンクシュート2本、3点シュート1本などで9得点と活躍した。
 朴沢理事長は「体重が増えたといい、体格が(渡米時の202センチ、105キロよりも)一回り大きくなり、しっかりとしていた。日本にいた頃より動きは良かった」と話す。
 ただ、同11日の開幕を控えたこの頃は、まだ正式な選手として登録されていなかった。練習に参加しても試合には出場しない「レッドシャツ」になる選択肢もあったが、八村とマーク・ヒュー・ヘッドコーチ(HC)が話し合い、開幕直前に正式登録されたという連絡が朴沢理事長に入った。
 八村はチームがリーグの8試合を終えた時点では、開幕戦を含む5試合に途中出場。新人5選手中、3番手の位置付けでスタメンではない。それでも、デビュー5戦目には、後半の13分間で10得点9リバウンドと着実な成長を見せている。
 ヒューHCは「八村に英語力が付き、コミュニケーション能力が上がれば、活躍の場は広がるだろう」と話したという。八村は朴沢理事長に「バスケに勉強と充実した学生生活を送っている。英語の勉強を頑張り、まずはスタメンに入って(米プロリーグNBA入りや2020年東京五輪への出場など)夢の実現に近づきたい」と抱負を語った。
 朴沢理事長は「八村にとって素晴らしい大学を選ぶことができた。チームやコーチ、練習や勉強の環境を見ていると、NBA入りの現実味も高まってきた」と期待を膨らませる。(佐藤将史)

 ◇バスケットボール選手・八村塁の足跡
1998年2月8日 富山市で誕生。父はベナン出身、母は日本人
2010年4月   富山市奥田中1年でバスケを始める
  13年4月   宮城・明成高に入学
    12月   全国高校選抜優勝大会で優勝
  14年8月   U−17(17歳以下)世界選手権で得点王
    12月   全国高校選抜優勝大会で2連覇
  15年6月   日本代表候補に選出される
     8月   全国高校総体で優勝
    12月   全国高校選抜優勝大会で3連覇
  16年3月   明成高を卒業
     5月   ゴンザガ大進学のため渡米
     9月   ゴンザガ大入学
    11月   NCAA1部リーグで開幕戦デビュー


2016年12月08日木曜日


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