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<五輪野球会場>見えぬ選定基準 福島戸惑う

県営あづま球場を視察したWBSCのフラッカリ会長=11月19日、福島市

 2020年東京五輪の追加種目、野球・ソフトボールの一部試合を福島県で実施する計画を巡り、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が、候補地となっている県内の3球場の設備に不満を持っていると報道で伝えられ、自治体関係者に戸惑いが広がっている。
 候補の3球場は表の通り。WBSCのフラッカリ会長は11月19日、福島、郡山両市の球場を視察した。
 国際オリンピック委員会(IOC)理事会が開かれているスイスからの報道によると、WBSCは会場として最有力だった福島市の球場設備を問題視。他の2球場についても、内野の芝生化や観客席増設などを求めているとされる。
 福島市は今月1日、誘致に向けた庁内組織を発足させたばかり。杉内剛総務企画課長は「(報道に)残念な気持ちも正直あるが、ここで耐えなければ、という思いだ」と語った。
 郡山市の品川万里市長は「球場の選定基準は適切かつ総合的な判断がなされると認識している」と述べ、候補地決定のプロセスが見えないことに不満をにじませた。
 県は、候補地は決めずに県内開催を訴えてきた。U−15(15歳以下)のワールドカップ(W杯)が今年夏に開かれたいわき市も含め、3球場ともプロ野球の公式戦開催実績がある。
 県スポーツ課の今野一宏東京五輪・パラリンピック担当課長は「甲子園球場も芝生ではないし、そもそも国際大会を開催する球場の基準は明文化されていないのだが…」と困惑する。
 内野の芝生化や観客席の増設が福島開催の前提条件になった場合は費用負担も課題になる。
 いわき市スポーツ振興課の担当者は「市で対応できるのか、五輪後の活用はどうなるのか、検証しなければならないことは多い」と言う。県の今野課長は「五輪のサッカー会場となる宮城県とも情報交換しているが、県の財政負担が必要かどうかも分からない」と打ち明ける。


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2016年12月08日木曜日


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