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海のサケから採卵 震災後の遡上数減に対応

海で捕れたサケから卵を取り出す組合員

 東日本大震災後に秋サケの河川への遡上が少なくなっていることを受け、サケの種卵確保に向け志津川湾水系さけます増殖協会(南三陸町)は8日、海で捕った親サケから採卵してふ化させる海産親魚(かいさんしんぎょ)を実施した。7日間で200万粒の確保を目指す。
 志津川淡水漁協の組合員7人が同町の旧志津川魚市場で水揚げされた産卵直前の雌を選び素早く卵を取り出した。採取した卵約33万2000粒に、八幡川で捕獲した雄の精子をその場でかけて人工授精させた。
 海産親魚は昨年から導入し、今年で2年目。初日の3日は35万粒、4日に21万8000粒を採卵した。昨年は4日間で154万粒と成果があったが、ふ化率は47%にとどまった。協会によると、河川で捕獲した卵は8〜9割ふ化する。
 協会事務局の千葉純一さん(31)は「このままだとサケが帰ってくる4年後にまた不漁になるので、少しでも多く卵を確保し、放流したい」と話した。
 町によると、4年前の稚魚の放流数が震災前の4分の1にとどまったことなどが影響し、今年の河川の遡上数は過去40年間で最低水準。協会は本年度、1000万尾の放流を目指している。


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2016年12月09日金曜日


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