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<せんだい猫事情>地域づくり・創作劇に

手製のしっぽを回し、音楽に乗って歌い、踊る「仙台ねこ」たち。どんな舞台を見せてくれるのか、楽しみだ=市青年文化センター(写真の一部を加工しています)

 「めっちゃかわいい」「癒やされる」と周囲の愛情を一身に集める一方で、「うるさい」「汚い」と邪険に扱われる。かと思えば、地域おこしのシンボルにと期待を寄せられる不思議な小動物、猫。百万都市仙台に暮らす猫たちの今を拾い集めた。(夕刊編集部・三浦康伸)
 猫は今や愛玩動物の域を超えて、地域づくりや創作劇のシンボルとして期待される存在だ。

◎百万都市に暮らす命(5完)シンボル

<年齢層幅広く>
 仙台市青葉区上杉で猫関連の雑貨店を経営する前田ひろみさん(56)=宮城野区=は、地域の有志と共に「ねこまつり」を企画。2014年から現在まで計4回開催している。
 猫にちなんだ菓子にグッズ、保護した猫の里親募集まで、猫ずくめの会場が評判となり、毎回多くの猫好きが訪れる。
 「犬に比べ、しぐさに幅があり表情豊か。マスコットを作るにもデフォルメしやすく、いろんな年齢層に愛される」と前田さん。
 「肉球がたまらない」「うちの子の写真見て」。会場では毎回、来場者による猫談義があちこちで繰り広げられる。前田さんは「新たなつながりができることで、商店街を訪れるきっかけになればいい」と願う。

<しぐさ交えて>
 壮観だ。仙台市青葉区の市青年文化センター交流ホール。小学生から中高年まで約120人が、音楽に合わせ踊り、歌う。
 仙台市市民文化事業団が設立30周年を記念して来年8月上演する市民ミュージカル、「仙台ねこ」の稽古風景だ。ひもを編むなどして作った手製のしっぽを着け、猫のしぐさを交えて激しく動き回る。
 見守るのは演出家の梶賀千鶴子さん(71)=青葉区=。市民ミュージカルを多数手掛けるベテランだ。「猫は神秘的で創造力を刺激する」と語り、自身も「人生で身近にいなかったことがない」ほど飼ってきた。仙台の猫にまつわる逸話を集め、脚本を練り上げる。
 「仙台市内には野良猫の保護活動で頑張っている人たちがいる。そうした姿も物語の中に盛り込むことができたら」と梶賀さん。
 どんな仙台の猫たちが飛び出すか、楽しみに待つことにしよう。(夕刊編集部・三浦康伸)


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2016年12月09日金曜日


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