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<島がっこう>被災の離島 学習の場に

神田さん(右上)、講師の千葉さん(中央奥)とともにクリスマスケーキを作る子どもたち

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の大島で、有志が子どもたちの学習をサポートしながら、島の魅力を伝える「島がっこう」を始めた。離島の大島には2019年春、本土と結ぶ大島架橋が完成。環境の変化が見込まれる中、地域教育を島の未来につなげる。

 島がっこうは、震災後に移住した神田大樹(ひろき)さん(26)と30、40代の住民の計4人が中心となって今秋に本格始動した。水曜日の放課後に小中学生を大島開発総合センターに集め、学習のサポートと、島の人々や地域の魅力を学ぶワークショップを開く。
 ワークショップでは大島の警察官や消防士の話を聞いたり、地元食材で菓子を作ったりする。7日は小学生11人が参加し、地元の菓子職人千葉理恵子さん(28)がクリスマスケーキの飾り付けを指南した。
 牛乳アレルギーがある子どももおいしく食べられるよう豆乳クリームを使い、役割分担しながらスポンジを飾り付けた。村上来海(くるみ)ちゃん(7)と村上夏海ちゃん(7)は「宿題が終わるといろいろ遊べるのが楽しみ」と笑顔を見せた。
 大島では19年春の大島架橋完成に伴い、大島小・中に本土側の学校との統合計画が浮上している。住民有志は子どもと地域をつなげ、地域の在り方も考えようと島がっこうを企画した。
 スタッフの村上盛文さん(42)は「橋が架かって良い方向に環境が変わるとは限らない。ここでしかできないことを伝え、子どもたちに郷土愛を育んでほしい」と願う。
 神田さんは津市生まれ。震災ボランティアをきっかけに14年春、大阪大卒業後に移住し、子どもの支援活動を続けている。「大島の大人みんなが子どもと関わり、島の子どもが健やかに育つ場にしたい」と話す。
 参加費は小学生(午後3時半〜6時)が1回500円、中学生(同6時半〜9時)は月3000円。連絡先は神田さん080(1619)9363。


2016年12月10日土曜日


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