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<台風10号>氾濫7河川 改修工事実施へ

 岩手県は9日、8月の台風10号豪雨で氾濫した岩泉町の小本(おもと)川など県管理の7河川で、堤防整備など治水対策工事を施す方針を発表した。7河川のうち、整備計画を策定した小本川下流域など4河川の事業費は約240億2000万円に上る。本年度内に設計作業に入り、2020年度中の完了を目指す。
 工事を実施するのは、久慈川(久慈市)小本川と安家(あっか)川(岩泉町)刈屋川と長沢川(宮古市)大槌川(大槌町)小烏瀬(こがらせ)川(遠野市)の7河川。
 小本川の下流域(事業区間24.1キロ)は支流の清水(しず)川(2キロ)と合わせ、川幅拡大や橋の架け替えなどを実施する。川近くにあり、洪水の際に浸水の恐れがある小規模集落を守るため、堤防で囲む「輪中堤(わじゅうてい)」を県管理河川で初めて導入。川沿いの堤防と比べ、工期が短く経費も削減できる。工期は5年程度で153億6000万円を投じる。
 安家川(2.7キロ)は安家地区の中心部で、現在の川幅20〜30メートルを50メートル程度に広げる。事業費は67億3000万円。長沢川(3.8キロ)と大槌川(1.1キロ)は19億3000万円をかけて新堤防を整備したり、川底を掘り下げたりする。工期は安家川が約4年、ほかは2〜3年の計画。
 計画がまとまった小本川下流域などは9日、国の災害対策事業に採択された。事業費は国と県で折半する。県は小本川上流域と刈屋川、小烏瀬川についても事業計画の策定を急ぐ。久慈川は県単独事業で川底の掘り下げなどをする。
 工事に伴い小本川と安家川ではそれぞれ、50戸程度の民家が移転対象となる。県は住民説明会で理解を求める。県河川課の高橋正博総括課長は「再度の被災を防ぐため必要な事業。地元自治体とも連携し、円滑に進めたい」と話す。


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2016年12月10日土曜日


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