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<スギッチ>秋田マスコット 17年引退へ

退職が決まった県広報広聴課主任のスギッチ(県提供)

 秋田県は9日、県のマスコットキャラクター「スギッチ」が来年11月29日で「引退」すると発表した。権利関係を明確にする目的で原著作者と交わした10年間の覚書が同日で切れるため。
 スギッチは2004年、県が公募した秋田わか杉国体(07年)のマスコットキャラクターに採用された。秋田杉をモチーフにしたデザインは秋田市のデザイナーが手掛けた。国体後の07年11月に県職員に採用され、現在の肩書は広報広聴課主任。
 県は04年、原著作者から著作権の譲渡を受けた。07年11月にはキャラクターデザインや色が絡む著作者人格権などの権利関係を明確にするために10年間の覚書を交わし、県がスギッチを管理してきた。
 県によると、覚書の更新に向けた話し合いで、原著作者からスギッチを引退させたいという意向が示された。更新せずに利用することも可能だが、紙や印刷でスギッチの色が変わることもあり、その場合は権利侵害のリスクがつきまとう。
 最近のキャラクターの多くは著作者人格権を無期限で放棄してもらう約束をすることが多いという。スギッチが登場した当時、そうした考え方は少なかった。
 県広報広聴課の鈴木真実課長は「長く活躍してもらえると思っていただけに、退職は残念」と話した。原著作者が引退させたい理由は明らかにされていない。

[著作者人格権]著作権法上の権利で、原著作者の許可なくキャラクターのデザインや色などを改変できない「同一性保持権」、原著作者名の記載を求める「氏名表示権」などがある。著作権とは違い、譲渡や相続はできない。


2016年12月10日土曜日


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