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<原発事故>福島里山除染 国が事業に着手

学校林で伐採に当たる作業員=9日午後2時10分ごろ、福島県川俣町山木屋

 東京電力福島第1原発事故で被害を受けた福島県内の森林再生策の検討に向け、国は9日、県内10カ所程度で予定するモデル事業に川俣町の学校林で着手した。間伐や遊歩道の除染などに取り組み、2019年度まで放射線量を測定しながら除染効果を検証する。
 着手したのは避難指示が続く同町山木屋地区の学校林「第2親子の森」(約2ヘクタール)。作業員がここ数年の大雪で傷んだ杉を伐採した。今後は具体的な除染方法などを検討し、測定に基づく放射線量マップを作る。
 原発事故前まで10年以上、児童と植林などを続けていた地元の広野敏男さん(66)は「森林を次世代につなぐのは貴重な経験。前のように子どもたちと活動できるようになってほしい」と期待した。
 年明けにはサッカー施設Jヴィレッジ(広野町、楢葉町)に隣接する広野町の町有林、川内村の「かわうち保育園」周辺、葛尾村の村営住宅団地周辺で作業に入る。残り6カ所程度の対象は年度内に決める予定。
 復興庁福島復興局の青山卓二次長は「モデル事業の成果を見つつ、里山環境整備の在り方を検討したい」と語った。
 国は今年3月、森林除染の対象を住民らが日常的に立ち入る場所に加え、住居近くにある山林の広場などに広げる方針を示した。


2016年12月10日土曜日


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