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<NPOの杜>古里の自然と向き合って

 かつては日本各地の海岸の砂浜に自生していたハマボウフウ。毎年6〜8月に白い花を咲かせるセリ科の多年草です。宮城県では、旬の食材や風邪に効く漢方薬になることから重宝されていました。
 しかし、その効能が災いして乱獲に遭い、加えて砂浜への車の乗り入れが増えたことで、県内のハマボウフウは絶滅状態になりました。
 ところが2001年、名取市の閖上海岸で絶滅したと思われたハマボウフウを3株発見。それをきっかけにNPO法人名取ハマボウフウの会が結成されました。会員たちはハマボウフウをはじめとする海浜植物が咲き誇る「海岸のお花畑」を目指し、保護や育成の活動に取り組んできました。
 今も海岸から離れた内陸部にハマボウフウ栽培畑を作り、育てたハマボウフウを閖上海岸の保護区に移植する地道な活動を続けています。
 東日本大震災の津波が押し寄せた時も、がれきの間に生き残ったハマボウフウを見つけ、「人間も諦めていられない!」と活動を続ける決意をしたそうです。
 自然相手の活動は、当然思うようにいかないこともあるでしょう。古里の海岸を再生する地道な挑戦はこれからも続きます。(認定NPO法人杜の伝言板ゆるる 村上千恵)


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2016年12月12日月曜日


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