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<山形大病院>医療コンシェルジュ評価上々

入院患者に一元的なサービスを提供する医療コンシェルジュステーション

 山形大病院(山形市)が2015年1月に開設した「医療コンシェルジュステーション」の利用患者が今月、約2万5000人に達した。入院に伴う手続きなどをワンストップで提供するため、同大医学部が全国の国立大病院に先駆けて導入。患者の不安や負担の軽減、病院の事務作業の効率化などの成果が出ている。
 同病院で11日、「医療コンシェルジュステーションの意義について」と題したシンポジウムがあり、山形県内の医療関係者ら約140人が参加した。
 パネル討論で看護部長らが導入後の業務の変化などを報告。パネリストとして参加した男性入院患者は「初めての入院で不安だった。ステーションで看護師と話ができて気持ちが相当楽になった」と振り返った。
 患者に少しでもリラックスしてもらおうと、窓口はデパートの受付のような明るい雰囲気。面談は八つの個室で行い、プライバシーに配慮している。
 入院前に専従の看護師が患者の病歴や要望を聞くほか、医師の説明で分からなかった部分を解説する。事務職員が入院の手続き、薬剤師は内服薬の確認を行う。
 以前は入院が決まると手続きのみ行い、その他の業務は入院後、病棟ごとに看護師が担当していた。病院によると、患者や家族からは入院手続きや説明の一元化、入院前の疑問解消が図られる点が好評だという。
 病院側には病棟の看護師の負担軽減や、入院前に医師、看護師らが患者の情報やニーズを共有し、治療や受け入れ準備を円滑に進められる利点がある。
 シンポジウムで嘉山孝正同大医学部参与は「不安を抱える患者に、心のケアをしてから入院してもらう。病棟の看護師は負担が減った分、患者に十分な対応ができる」と話した。


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2016年12月13日火曜日


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