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<花巻引きずり>過失認められず 被告に無罪判決

 岩手県花巻市の男性を車ではねて引きずり死亡させたとして、自動車運転過失致死罪に問われた宮城県気仙沼市太田2丁目、会社員高橋淳則被告(54)の判決で、盛岡地裁は13日、「過失があったとは認められない」として無罪(求刑罰金50万円)を言い渡した。
 被告は2014年3月9日夜、花巻市の県道で乗用車を運転中に同市の男性庭師=当時(85)=をはね、約2キロにわたって引きずり死亡させたとして送致された。盛岡地検はひき逃げ容疑については証拠不十分で不起訴とし、自動車運転過失致死罪で在宅起訴した。
 白鳥哲治裁判官は「事故当時、男性は酒に酔って車道に寝転んでいた可能性があり、降雪のため視界が悪かった。通常、夜間の車道に人が寝転んでいるとは想定できない。過失を十分に立証したとは認められない」と述べた。
 検察側は実証実験を基に「被告が前方を注視していれば、約30メートル手前で男性の存在に気付けた」と主張していた。判決は「実験は雪がない状態で実施された」と指摘し、被告が男性に気付けたのは約30メートル手前より、さらに短い距離だったと推認。「完全に停止できる地点で男性を発見することは困難」と判断した。
 弁護人は「主張を丁寧に判断してくれた。事故を回避できる可能性があったかどうかは当初から疑問で、起訴すべき案件ではなかった」と話した。
 地検の河原克巳次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議して適切に対応する」との談話を出した。


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2016年12月14日水曜日


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