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<おのくん>被災地誕生キャラ 絵本デビュー

おのくんに関する物語が描かれた絵本
急ピッチで進む「おのくん」の製作=2015年12月4日、東松島市の小野駅前仮設住宅集会所

 東日本大震災で被災した宮城県東松島市で誕生した手作りキャラクター人形「おのくん」を題材にした絵本「おのくんと。」が24日、出版される。おのくんを作る同市小野駅前仮設住宅の女性たちと、購入者の「里親」たちとの交流などを描く。おのくんにまつわる心温まる物語となっている。

 絵本は縦横15センチ、42ページ。テーマは「里帰り」。若い母親が仮設住宅を訪れ、内気な幼い息子のためにおのくんを手に取る。息子はおのくんを家族として大切にしながら、活発になっていく。親子はおのくんと共に仮設住宅を訪れ、楽しいひとときを過ごす−というストーリー。
 おのくんのPR活動などを展開するプロジェクトに携わる新城隼さん(45)=東松島市=らが実話を基に創作した。絵本は今回が第1弾で、第6弾まで構想がある。「祭り」「旅立ち」などをテーマに2017年8月までに順次出版する予定。
 おのくんは12年4月、仮設住宅の自治会長武田文子さん(66)らが作り始めた。被災地支援で贈られた靴下や綿が材料で、サルがモチーフ。女性たちは感謝の気持ちや愛情を込め、一つ一つ手縫いする。価格は1個1000円で、7万個以上が国内外に届けられた。購入者らによる「里親」のグループも各地にあるという。
 武田さんは「震災直後は夢も希望もなかった。おのくんを通じていろいろな人と出会い、多くの協力を得て、前を向くことができた」と語る。
 新城さんは「おのくんを巡る無数の物語が世界各地で生まれている。人と人とのつながりの大切さを知ってほしい」と話す。
 絵本は1200円(税別)。発行は有限会社メディア・サーカス(東京)。小野駅前仮設住宅などで販売する。連絡先は仮設住宅集会所0225(98)8821。
 先行予約をホームページで受け付けている。アドレスはhttp://socialimagine.wixsite.com/onokun


2016年12月16日金曜日


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