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<台風10号4カ月>見守っていて 追悼慰霊式

追悼慰霊式で花を手向ける遺族ら

 台風10号豪雨から4カ月になるのを前に、19人が犠牲になった岩手県岩泉町で15日、町主催の追悼慰霊式があった。会場の町民会館には祭壇が設けられ、犠牲者の遺族や町民ら約500人が冥福を祈った。
 伊達勝身町長が「無念の最期を遂げた方々の郷土に対する思いを受け継ぎ、度重なる自然災害に屈することなく、力を合わせて前に進むことを誓います」と式辞を述べた。
 遺族代表として、夫の岩舘五郎さん(76)を亡くし、義母のサツさん(93)の行方が分からない岩舘慶子さん(77)が「庭に花の咲く春に向かって歩き出すことを誓います。ありがとうございました。これからも見守っていてください」と別れの言葉を語った。
 参列者は祭壇の献花台に白いキクの花を手向け、町の復興を願った。岩舘さんは式後、「泣かずに読もうと思ったが、つい涙が出てしまった。これからは泣かずに夫の分までしっかり生きていきたい」と話した。
 8月30日の台風10号豪雨で同町では、乙茂(おとも)地区の高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」の入居者9人が死亡するなど19人が犠牲になった。現在も2人が行方不明となっている。


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2016年12月16日金曜日


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